◆仕事への“原動力”とは

『コットンテール』より
©️2023 Magnolia Mae/ Office Shirous
――俳優としてのキャリアは長いと思いますが、今現在、何を想いながら日々仕事をされているのでしょうか?

木村:そうですね。やっぱり役者というか人間は、自分の生存意義みたいなものをどこかで求めているところがある気がするんです。自分が生きてる価値というか。

だから、それがわたしの場合は役者であるので、芝居をすることで誰かの役に立っている、誰かの心を潤す、ちょっと誰かの背中を支えている、そんなにギュッと押してあげられなくても、ちょっと支えてあげられたり、そういうことにお役に立っていけることが少しでもあるのなら、自分が役者をやっている意味があるなと思うんです。

また、わたしの場合、役者だけじゃなくて、ナレーションだったり、バラエティなど、いろいろなこともやらせていただいていますが、そういう中でちょっとみんなが元気になったり、少しでもお役に立てればいいなと思っていることが、実はけっこうモチベーションになっているところはありますね。