しかし、それでも反発があるのは唐突な印象が否めないからだろう。アニメファンと中島のファン層はあまり重なっていないようで、作品のファンからすると主題歌を担当するといわれてもピンとこない部分があるようだ。

 さらに、中島のファンからも「ケンティーはソロで活躍してくれると思ってた」「ユニット組むって複雑」といったネガティブな意見が少なからず上がっている。

 中島は「やりたいことが増えていく中で、グループ活動に時間的な支障が出てしまうことでメンバーに迷惑をかけてしまうかもしれないと感じた」といった理由で、今年3月末を持ってSexy Zone(4月よりtimeleszに改名)を脱退。多くのファンは「グループに所属したままではできないことをやって、個人として飛躍するため」の卒業と捉えていたが、早々にユニット結成となったことで、「誰かと組むなら、なんのためにグループを抜けたのか」と疑問を感じる人が出てしまい、それが微妙な反応につながったようだ。

 『【推しの子】』は世界的にも注目度が高い作品であるだけに、第2期オープニング曲がヒットすれば中島のソロ活動にも弾みがつく。だが、前作の主題歌「アイドル」が偉大すぎるがゆえに視聴者からの批判を浴びる恐れもある。中島の今後を占うという意味でも、大きな分岐点になりそうだ。