2023年4月28日にリブランドオープンした【ベッセルイン浅草 つくばエクスプレス】。浅草の土地柄を活かし、さり気なくお祭り気分を演出する館内は楽しく、夏季限定の無料のかき氷まで用意します。特に朝食ビュッフェのマグロ丼は、見逃せない美味しさです!

浅草の気っ風に触れるホテル

7世紀に始まった都内最古の寺「浅草寺」や三社祭、令和の今も活き続ける下町気質や昭和レトロなど、東京都内でも他とは雰囲気の異なる浅草の街。2023年4月に開業した【ベッセルイン浅草 つくばエクスプレス】は、浅草の文化と下町情緒に触れられるホテルです。

▲つくばエクスプレスの「浅草駅」A2出口から国際通り沿いに徒歩6分

ホテルはウッド調の1階外観と開放感たっぷりの広い窓が目印です。

▲木の質感を活かしたフロントに和心を感じます

フロントデスクには削り跡を残した “なぐり加工” が施され、木材の質感を際立たせます。背後の棚は間接照明で照らされて、漆塗りの酒器や江戸切子などの工芸品を飾り、訪れたゲストに江戸/東京の伝統を伝えます。

▲フロント横の壁には周辺マップがあって、お店の情報などが記されます

▲エレベーターホールに飾られた袢纏(はんてん)

建物のオーナーは、かつて氷屋や旅館業を営んでいたことから印半纏が飾られて、江戸の粋を伝えます。

コンセプトルーム「ASAKUSA ROOM」

客室は、デラックス、スーペリア、コンフォート、スタンダードなどの4タイプに、シングルやツイン、アクセシブルルームが用意された175室。ここではホテルに1部屋だけ用意された特別客室「ASAKUSA ROOM」を紹介します。

浅草の伝統を表現した「ASAKUSA ROOM」は、オーナーの家紋「抱き茗荷(だきみょうが)」が随所に見られ、レトロでモダンな雰囲気を楽しめます。さらに最新映画やドラマなど100タイトルを楽しめるVODが無料も魅力です。

▲部屋に入ると暖簾がかかっています

ASAKUSA ROOMは、部屋の入口で靴を脱ぐシューズオフスタイル。短い廊下にはオープンクローゼットや姿見、トイレなどが設けられ、正面の縦長の暖簾もスタイリッシュ。家紋の抱き茗荷が染められています。

▲27平米のゆとりのある室内

ASAKUSA ROOMはスーペリアルームと同じ間取りで、部屋の中央にあるデスクを境に、リビングエリアとベッドエリアから成っています。ソファーベッドを使うことで、大人は最大3名まで宿泊可能。クッションやベットスローなどにも抱き茗荷が記され、浅草らしい伝統を感じる客室です。

▲デスクやテレビも大型

冷蔵庫やポット、カップ類などは客室中央のデスクに用意。細身のデスクライトもお洒落で、しっかりと作られた机は存在感があって部屋の装飾としての役割も果たします。

▲アンティークな家具も置かれています

江戸時代から庶民の暖房器具や湯沸かしとして使われた長火鉢が床に置かれ、後から板ガラスを張って、中には茶釜を納めています。デスクの上にも江戸時代に商家で小銭入れとして使われた銭箱が飾られ、商人の町浅草に触れられます。

▲三社祭の祭礼のひとつ「船渡御」の写真

浅草寺の起源は、飛鳥時代の628年に漁師の兄弟が隅田川から引き上げた観音像で、船に神輿を乗せる「船渡御(ふなとぎょ)」の祭事が江戸時代末期まで行われていました。部屋には1958年に一度復活した船渡御の写真が飾られていました。

▲独立した水回り

ASAKUSA ROOMとスーペリアルーム、デラックスルームは水回りが独立したタイプ。その他の客室はユニットバスになっています。客室には歯ブラシなどのアメニティは用意されていないので、1階のアメニティバーから必要なものをピックアップします。

▲洗い場のあるバスルーム

バスチェアに座ってシャワーを使えるのはとても楽です。バスタブも身体を伸ばせる広さでした。