◆秒速で銃を無効化する“冴羽獠”鈴木亮平
とにもかくにもガンアクションがすごい。冒頭、暴力団の下っ端と交戦した時、冴羽獠(鈴木亮平)の強さに圧倒されて下っ端の1人が銃を持ち出して獠に向けて発砲を試みる。獠は背を向けているため早くもピンチを迎えそうになるが、獠はノールックで懐に忍ばせていた銃の引き金を引き、下っ端の銃を狙って銃を打ち落とす。そして、「物騒なもん、持っちゃって」とやれやれ顔を見せながら、打ち落とした銃を拾い上げて手際よく解体。銃それ自体を無効化する、という荒業を涼しい顔でやってのける姿に、一気に獠に心を鷲掴みされた。
そして、獠の相棒であり、香(森田望智)の義兄でもある槇村(安藤政信)を殺した組織「ユニオン・テオーペ」と抗戦するラスト30分の内容は完璧。獠と香はユニオン・テオーペのアジトに乗り込むと、銃を持った20~30人の敵兵と遭遇。獠は「ウーバーイーツでーす! ヤンニョムチキン頼まれた方ー?……キャンセルしときますね」と乗り切ろうとするも、一斉射撃を受けてあえなく失敗。オーダーキャンセルをキッカケとしてクライマックスが幕を開ける。