◆着こなしは「個性を表現するもの」と「TPOを考慮するもの」がある

40代ファッション1
着こなしには主に2つの定義があります。ひとつは「私はこういう人間です」という個性を他者に表現する着こなし。もうひとつは「会う人、行く場所にふさわしい服装」を考慮する着こなし。

着たい服を着ればいいという在り方とTPOを考えた服を着るべきという在り方が同時に存在するので、ファッションに関する記事はつねに今回のような賛否両論の声があがりやすいのですね。

そして難しいのは、どちらの定義にも偏(かたよ)りすぎるものではないということです。

「着たい服を着ればいいじゃない!」とは言いますが、じゃあTPOにふさわしくない場でそのような着こなしをしても良いのでしょうか。無論、本人はそれでいいかもしれません。しかし、その場を共にする周りの人が不快に思う服装をしていては、結果的に身につける人の社会的評価を下げてしまいます。

かといってTPOや年齢にとらわれ過ぎては、おしゃれを楽しむこともできません。私たちは常に、この“着たい服と着るべき服”のはざまで揺れているのです。さて、どうすれば自分も周りも納得のいく着こなしができるのでしょう?