◆『Destiny』『アンチヒーロー』…考察要素のある作品がTVerで強い?

春ドラマでお気に入り登録者数がもっとも伸びたのは、石原さとみ主演の『Destiny』(テレビ朝日系)。春ドラマでは唯一100万の大台を超え、最終回放送前の6月1日の時点で121.2万人に到達した。放送開始前の4月3日時点でも22.8万人とゴールデン・プライム帯ドラマでは最多となっていたが、そこから+98.4万と増加数も1位に。韓国ドラマテイストだった『Destiny』は、真樹(亀梨和也)とカオリ(田中みな実)の間に何があったのか、奏(石原さとみ)の父親はなぜ死ななければならなかったのか、といったミステリー要素で視聴者を引き付けるのに成功したのだろう。

アンチヒーロー
画像:TBSテレビ 日曜劇場『アンチヒーロー』公式サイトより
増加数2位は、長谷川博己主演のTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』(+81.3万)で、『Destiny』と併せて考えると、考察要素の多い作品がTVer受けしやすいとも言える。4位の木村拓哉主演・テレビ朝日系木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』(+77.4万)もそのひとつだろうし、3位の川口春奈主演・TBS系金曜ドラマ『9ボーダー』(+79.6万)は“ヒューマンラブストーリー”ではあったものの、コウタロウ( 松下洸平)の記憶喪失の謎がどう解き明かされるのかヤキモキしていた視聴者も多かったはずだ。