『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ほうれい線や目尻、口元など、気づいたら深いシワができていた、、、このような経験をしたことのある方いませんか?

つい「年齢のせい」「できて当たり前」と思ってしまいがちですよね。しかし、シワは予防することも改善することもできるのです。

そんなシワに効果があるのがニールワンと呼ばれる成分。

本記事ではニールワンの正体を解き明かし、なぜシワに効果があるのか、どのようにシワへアプローチしていくのかを紹介します。ニールワンを肌に効果的に取り込むことで、シワのないハリのある美しい肌を手に入れましょう。

1.ニールワンとは

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ニールワンとは4つのアミノ酸誘導体からなるシワ改善に効果のある有効成分であり、本来の名称は「三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム」といいます。

・Neutrophil(好中球)

・Elastase(エラスターゼ)

・Inhibitor(阻害剤)

・License(ライセンス)

・1(第1号)

の頭文字をとり、ニールワン(NEI-L1)と呼ばれることになりました。具体的な言葉の説明は次章にて後述しています。

1-1.ニールワンとレチノールは別物?

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ある程度美容や健康を気にかけている人なら、シワ改善に効果的な成分として、レチノールという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?しかし、レチノールとはビタミンA誘導体であるため、ニールワンとは全く別の成分になります。

レチノールは生体内において、レチノール(ビタミンAアルコール) → レチナール(ビタミンAアルデヒド) → レチノイン酸(ビタミンA酸:トレチノイン)と変化します。

その際、作用の大部分はレチノイン酸であり、シワの改善効果は認められているものの、高い刺激性を発症するため、ほとんど化粧品として使用されてはいません。

一方、レチノールはある程度のシワ改善効果があるものの弱点として非常に不安定であるという特徴をもつため、レチノールがそのまま化粧品に配合されることもほとんどありません。レチノールが汎用されるのは、トコフェロールなどを併用することで安定性を高めた場合のみになります。

それに対してニールワンはアミノ酸誘導体であり、詳しくは後述しますがレチノールのような人体への被害もなく安全性も担保されています。

同じシワ改善の効果を有する成分としては、ニールワンがより安全ということは確かだと言えます。

2.ニールワンの誕生背景

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

ニールワンはどのようにして誕生したのでしょうか。

ニールワンを発見したのはポーラ・オルビスホールディングスであり、ポーラがシワ改善化粧品の開発に着手したのは2002年のことです。まずはシワがある肌とない肌の違いを突き止めることから始まりました。

約2年半、顕微鏡をのぞき続けた結果、好中球エラスターゼという酵素がシワの原因であることを突き止め、その働きを抑制(阻害)することができればシワを改善することができると考えました。

研究チームは、食品や医薬品に使われている約5400種の素材を収集し、1年かけて好中球エラスターゼの働きを抑制するニールワンの存在を発見しました。

それまで認められていなかった「シワ改善」の効果が、医薬部外品第一号として認可されたため、ニールワン(NEI-L1)と名付けられました。