■主演女優賞/生見愛瑠

 文句なく『くるり』のめるるです。記憶を失ったポジティブOLという役でしたが、実に生き生きと演じていました。この役は「何を考えているか」に加えて「何を思い出したか」という2つのベクトルで役を変化させていくという難しい仕事でしたが、本当にこの人は評判通り達者だと思う。

『花咲』の今田美桜も鮮やかな好演でしたが、求められた表現の幅がめるるのほうが大きかったので、今回はめるるにします。