◆2人の結婚をどれだけ周りに示していたかが重要

――その場合は、別れたいと言い出した方が慰謝料を払うことになるんですか?

「婚約破棄で慰謝料が認められるためのハードルは、意外に高いんです。『結婚しようね』と2人で言っているだけではダメなんです。結婚する日程が決まっていて、互いの親どうしの顔合わせも終わらせているとか、上司に結婚を報告しているといった段階まで進んでいないと難しいんです。婚約破棄として慰謝料を請求するためには、2人が結婚するということがどれだけ周りに示されていたかが重要です。

なので、カップル間で『結婚しよう』と言ったとか、プロポーズしたくらいだと、なかなか慰謝料の請求は認められません」