◆フワちゃん自身が作品なので、人格イコール芸
“フワちゃんは生き様を見せるアーティストである”そう評したのが、お笑い評論家のラリー遠田氏です。
彼女自身のYouTubeチャンネルで見せるクリエイティブなセンスとセルフプロデュース能力をそのままテレビの現場に持ち込んだ。そのような人としてのあり方に視聴者は興味を抱いたのだと分析しています。
<視聴者や共演者は「フワちゃん」という人間をどういうふうに見ているのか。それを踏まえて、どういう風に行動すれば彼らを楽しませて、彼らと良い関係を築くことができるのか。彼女はそのことを冷静に考えて、戦略を練って、それを実践してきた。>(フワちゃん海外移住理由を「とにかく遊ぶだけ」と強調する彼女らしいタレント性『AERA dot.』2024年3月23日)
つまり、フワちゃんというタレントは、フワちゃん自身が作品なのですね。人格、言動、振る舞いの一つ一つが、彼女にとっての最新作なのです。
これが良い方に出ているときは、新鮮で反射神経の鋭いトーク芸としてうまく機能します。しかし、今回のようにひとたび悪い方に出ると、プライベートと仕事の境目があいまいになり、そのふたつがだらしなく混ざり合ってしまう。
すると、人格イコール芸であるので、道徳的にまずいことをしてしまうと、全てが否定されてしまう。