◆勝手に自滅した先輩女子たち
「私の父親はある伝統工芸の職人で、お弟子さんといえるような若い見習いの職人の面倒も見ています。まあ、普通の仕事とはちょっと違うので『カタギじゃない』っていうのはあながち嘘ではないのですが……。
先輩はアウトローだとカン違いしたようですけど、べつに正直に事実を説明する気にもなれなかったので、私が転職するまでの2年間、そのまま放置しておきました(笑)」
男友達は舞子さんとボス女子のやりとりを見て、彼女がいじめの主犯だと確信。友人である彼女をいじめているくせに自分へ色目を使ってきたことにムカついたそうで、それで「一発かましてやった」と打ち明けられたそうです。
「そんなことしなくてもよかったのにとは言いましたが、彼のおかげでいじめがなくなったのでそこはお礼を言いました。やっぱり持つべきものは友達ですね」
この友達のやり方にも問題がありますが、彼女をいじめから守ろうとした姿勢は立派。もし周りでいじめられている人がいたら見て見ぬフリをせず、自分にできる範囲で手を差し伸べてあげてはいかがでしょうか。
―シリーズ「いじめ」―
<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。