◆友人のハッタリが転機に?

 けれども、舞子さんが受けていたいじめは、本人も予想していなかった“ある嘘”がきっかけで止んだといいます。それは彼女が学生時代の友人たちと飲みに行った帰りに起こった出来事でした。

 ある晩、会社の最寄り駅近くの居酒屋で飲んでいたそうですが、お店を出たあと、先輩女子グループのなかでも率先していじめを行っていたボス女子とばったり遭遇。向こうも仕事帰りに友達と飲みに行っていたらしく、舞子さんを見つけるなり声をかけてきたそうです。

「一緒に飲んでいた友達(男子)は結構なイケメンだったせいか、普段と違ってなれなれしい態度でした。けど、私は先輩と一緒にいるのが嫌だったのと、その日の飲み会はもうお開きだったので一応形ばかりの挨拶をして私だけその場を離れたんです。

 でも、先輩は友達をしつこくカラオケに誘おうとしたしたらしく、そこで友達もムカついて嘘をついたらしいんです」

ニセ情報でいじめ封殺
 ちなみに男友達が発した嘘とは、「アイツ(=舞子さん)、親がカタギじゃないんで、いじめとか止めたほうがいいですよ。若い衆もいるんで」というもの。

 彼女もしばらく後になってそのことを知ったそうですが、どうやらこの一言でボス女子がビビッてしまい、職場でも近づいてくることはほとんどなくなったとか。