◆宇宙と伝記が好きな幼少期
――みなさんが気になってる武井さんのパーソナルなことを聞いていきたいのですが、幼少期はどのような子供でしたか?
武井亜樹さん(以下武井):自由な子どもで一人遊びが好きでした。作文とか詩を書くのがすごく好きで、たくさん書いてましたね。伝記が好きで、いろんな方の伝記を読んでいたんです。白洲次郎とか、『星の王子さま』のサン=テグジュペリとか…。
宇宙に興味を持ったのも幼少期で、最初は星が綺麗だなってそういう感じだったんですけど、宇宙には夢があるなって。
――宇宙飛行士などは目指されなかったのでしょうか。
武井:新卒で宇宙飛行士って実はないんですよ。前回の募集要項を見ても、3年以上の実務経験が必要で、みんなそれぞれ自分のプロフェッショナルを持った上で、そのプロジェクトに当てはまる人がアサインされるんですよね。だから「宇宙に行きたい」「宇宙飛行士になりたい」というのとは別に、自分のプロフェッショナルを持たなきゃいけないっていうのは感じていました。
――では、これから「宇宙飛行士になろう!」って応募する可能性もあるんでしょうか?
武井:あー!あるかな?(笑)。結構私は自由な性格なので、大丈夫かなっていうのはあるんですけど、宇宙に行ってみたいなとは思います。
――宇宙、魅力的ですよね。ちなみに、幼少期の出来事や考えが今に生きているなと思うような部分ってありますか?
武井:私はすごく嗅覚が鋭いのかなと思っていて、物理的な匂いじゃなくて、“この人は自分と合うな”“この人信用できるな”とか、旅先でも“こっちに行ったら危ないだろうな”“こっちは平気そうだな”とか、そういうのも含めて何となく感覚でわかるタイプなんです。
多分それって、私が両親共に働いて、親が私と色々なとこに連れて行くというより、私が1人で両親が登録してくれたキャンプに行ったり、何か1人で色々なところへ行って、色々なことをすることが多かったから、その経験値で“ここは大丈夫かな”とか“この人はこういう人かな”というのは、嗅ぎ分けられるようになったんだと思っています。
両親共に仕事してるから一緒に行くことはできないけど、でも、経験はちゃんとさせたいと思ってやってくれたおかげですね。
――ちなみに、仕事だけでなく学生時代から始めた空手は黒帯と、まさに才色兼備な印象があるのですが、昔から勉強とスポーツの両立にはこだわっていたんですか?
武井:文武両道にすごく憧れていて素敵だなと思ってたから、それをずっと目指してたというか、どっちもできるっていうのがかっこいいなとは思っています。
自分のやりたいことをやってる人とか、ロールモデルになるような人をあまり見つけられてこれなかったからこそ、自分でやり方を考えながら作り上げました。