◆「ハーフだから美人だね」に娘は傷ついた

「私は日本人の夫と結婚したので、子どもたちは、いわゆるハーフです。でも『ハーフだから美人だね』と言われることに、娘はとても傷ついています。本人が努力したことではないからです。褒めるなら、服装、スタイルなど、本人の努力やセンスがかかわることのほうがいいですね」

 日本人はいまだに“白人コンプレックス”があり、中には「ハーフの子どもを産みたい」という憧れを持つ人もいます。また、「ハーフみたいだね」はほとんどの場合褒め言葉として捉えられます。でも出自や生まれ持った容姿は自分で選ぶことができない部分。褒められても嬉しくない、傷つくという人も少なくなさそうです。

 ハーフに対する特別視は、そもそも西洋人への特別視が原因なのかもしれません。ベスさんが来日した80年代後半は、まだまだ日本に住む外国の人はとても少なかったです。