専門スタッフが1件ずつ丁寧にサポート

共同墓地の数は同社が所在する藤井寺市だけで10カ所、南河内地区まで広げると100カ所超にのぼる。同社のリソースに限りがあるため一気にすべての墓地をサポートすることは難しいが、加盟する全日本墓園協会と連携し「墓地管理士(※2)」の認定を受けた専門スタッフが1件ずつ丁寧にサポートをおこなっていく。

またその先のステップとして、跡継ぎに不安を抱える人が増えている昨今の事情をふまえた「跡継ぎ不要のお墓づくり」の仕組みを開発し、地域の人が安心して墓に手を合わせることができる環境に取り組むとしている。

近年では「お墓の市民講座」を無料開催


石留石材の代表取締役・田中祥元氏は「昨今では家族構造の変化によりお墓じまいが増加しており、従来の墓石の需要は減少しております。地域の墓地を守るこの活動が『お墓まいり文化』を守り、墓地全体の活性化、ひいては墓石の需要へとつながることを期待しております。“家ごとのお墓づくりのアドバイザー”から“地域と共にお墓まいりを守るパートナー”へ、地域への恩返しの一環として真剣に取り組んでまいります」とコメントしている。


同社は、藤井寺市、羽曳野市、松原市をはじめとする南河内地区の共同墓地を中心に10,000基以上の墓づくりの手伝いをおこなっている「お墓の専門店」だ。近年では、藤井寺市をはじめとした自治体からの後援をうけ「お墓の市民講座」を無料開催している。墓以外にも、国会議事堂や古墳といった文化財の修繕や誉田八幡宮・四天王寺など各寺社仏閣の補修石工事などに積極的に取り組んでいる。

石留石材:https://www.ishitome.jp

※1 現行の墓地法「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年5月31日)以前より存在する、現行法施行後に追認された墓地
※2 適切な墓園事業の運営管理を実現するため、墓地経営者が信託するに値する専門職員としての墓地管理者、及びその業務を補佐するに値すると認められた者に与えられる資格

(江崎貴子)