商品開発のきっかけは「米離れ」と「グルテンフリー」
日本における米の1人当たりの年間消費量は、1962年度をピークに減少傾向にあり、ピーク時の半分近くまで落ち込んでいるという。農林水産省では、米の消費拡大対策として、さまざまな施策を実施してきた。
また、健康維持の方法の1つとして、「無理なく」「続けられる」「食事や人生を楽しむ」というキーワードのもと、グルテンフリーが注目されている。
日本では、2009年頃に起きたといわれる第1次米粉ブームに続き、2018年からグルテンを含まない特性を発信する「ノングルテン米粉第三者認証制度」や「米粉の用途別基準」の運用が開始されたこともあり、今まさに第2次米粉ブームが到来しているといえるのだそう。(※)
加えて、米粉はアミノ酸スコアが小麦よりも高いこと(小麦41、米65)や、国産米粉パンを1人が1ヶ月5枚食べると、自給率が1%アップする食料自給率アップに貢献できることから、健康やSDGsの観点からも注目を集めているという。
開発から発売まで
こうした背景から、日本グルテンフリーアドバイザー協会・代表理事の中村由美子さん監修による、グルテンフリーと無添加を掛け合わせた新食感米粉パンの商品化が決定した。
商品開発に際し、日本グルテンフリーアドバイザー協会とAIVICKの共同オンラインセミナーを実施。参加者の声から「グルテンフリーについて正しく理解した上で、無理なく安心して普段の生活に取り入れられる商品づくりが求められている」と感じたそう。約10ヶ月間議論を重ね、ようやく形になったという。
実際に製造したのは、奈良県で長年にわたり米の卸販売業を営み、米粉商品のレシピ開発・製造を行う南都食糧だ。
そして、全国的に田植えの時期を迎えるこの時期に、米の魅力を再認識するきっかけになればと考え、同商品を発売する運びとなった。
AIVICKは、国産米粉を使用したパンを商品化することで、米の需要拡大とグルテンフリーを通じた健康意識の向上につながることを目標としている。
グルテンフリー×無添加の米粉パンを味わってみては。
「FIT FOOD HOME」公式サイト:https://store.tavenal.com
※参考:https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/komeko/attach/pdf/index-126.pdf
(Higuchi)