◆宣孝、見参。

NHK『光る君へ』第23回
そんなまひろのもとに、今度は宣孝(佐々木蔵之介)がやってくる。たんまりとお土産を持って、ニコニコとまひろと話をする。

まひろは宣孝を館に招き、酒や越前のウニで宣孝をもてなす。ウニの食べ方をレクチャーするまひろ。おいしそうに食べて見せる。宣孝もその味わいに目を丸くし、「会うたびにお前はわしを驚かせる」と言う。そして、帰り際に「都に戻ってこい」「わしの妻になれ」。

今回は、登場からずっと表情は雄弁だった。周明を値踏みするような視線、まひろの前で魅せる茶目っけのある表情、かと思えば、琵琶を弾くまひろに意味深な目線を向ける。

いや、子どものころから知っているまひろに結婚を申し込むって……とちょっと引いてしまう(なにせ視聴者としてふたりの関係はずっと見てきた)。演じているのが佐々木蔵之介だから良いけれど、まひろはどんな気持ちなの、これ! という話だ。

歴史上、まひろが宣孝と結婚したのは事実として知ってはいたが、形だけの夫婦という関係性じゃないのだな……と少し驚いてしまった。