◆為時を悩ませる国際問題

NHK『光る君へ』第23回
実は日本語が話せるということが発覚した周明(松下洸平)。周明によって、朱仁聡(浩歌)が通事の三国若麻呂(安井順平)を殺していないと明らかになる。実際は商人の早成(金子岳憲)が関与、目撃した下人が源光雅(玉置孝匡)に報告したところ、殺害したのは朱だと証言するように言ったのだという。

為時(岸谷五朗)は自分で早成に尋問。宋と商いをしたいと考えた早成は、三国に賄賂を渡し、朱への取次を頼んだが、賄賂が少ないと言われてもみ合いに。その拍子に転んだ三国が石に頭をぶつけて亡くなった……というのが真相だった。急にサスペンスドラマのような展開に……!

光雅は、朱らが「国同士の商いの道を開かせようとしている」と推測。良い話のようにも思えるが、宋が直接朝廷と商いをすれば、宋人にいいようにされて朝廷が損害を被るのではないか、と考えたのだ。光雅なりに朝廷を思ってのこと。これを機に朱を排除しようとしたわけだが……。

実際に朱は宋の朝廷から、越前を足掛かりに日本との交易を図るように命じられていた。主は正直にそのことを話すが、為時としても、商いには応じないと伝えて帰国させるように、と言われている。つまり、双方の意見は平行線をたどるわけだ。為時としては頭が痛い話である。