第1話のあらすじ

物語の舞台は1997年。バブル崩壊後、末期的な危機に陥った日本の金融業界。銀行もまた膨大な不良債権を抱え、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされていた。そんな中、大手銀行のひとつである三葉銀行は、回収困難な不良債権を投資会社に一括でまとめ売りする“バルクセール”を実施することになった。

バルクセールの実施はこれが日本初。前代未聞の試みを担うこととなった三葉銀行・資産流動化開発室の室長・芝野健夫(渡部篤郎)は、『ホライズンジャパン・パートナーズ』代表の鷲津と対面する。
不良債権の簿価総額は723億6458万円。芝野は「最低でも300億円で買い取ってほしい」と申し出たが、鷲津は「誠心誠意、丁寧な査定をさせていただきます」と返すに留め、その態度に芝野は一抹の不安を抱くのだった。そして4週間後に迎えた回答期日、芝野たちは鷲津から衝撃の評価額を提示される…。

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物語の舞台となっている1997年はどんな年?

振り返ると1997年は日本の金融市場にとって激動の1年であった。