東京都新宿区にある盲ろう児・者の総合的な支援拠点「東京都盲ろう者支援センター」は、6月より、盲ろう児支援事業を開始する。
「相談支援」と「交流会」を実施
同センターが実施する盲ろう児支援事業の主な内容は、盲ろう児とその家族を対象とした「相談支援」と「交流会」だ。
「相談支援」は6月12日(水)より毎週水曜日、「交流会」は6月15日(土)より毎月第3土曜日に、定期的に実施する。「交流会」は6月15日(土)が初回となり、現在、参加申し込みを受け付けている。
盲ろう児支援事業における相談や交流会を担当するのは、東京都盲ろう者支援センター職員であり、前・筑波大学附属視覚特別支援学校長、国立特別支援教育総合研究所特任研究員、全国盲ろう教育研究会事務局長の星祐子氏だ。
星氏は長年、教員として盲ろう児の教育支援、および、訪問による全国各地の盲ろう児の教育相談に携わってきた。星氏は「盲ろうの子どもたちとその家族の方が気軽に立ち寄り、おしゃべりしたり、遊んだりして、笑顔になれる場にしたい」と話している。
電話や来所のほかメール、訪問で受け付け
「相談支援」では、コミュニケーションなどに関する不安や疑問について相談を受け付ける。
「ほとんど見えない、聞こえないと言われたけれど、どんなふうに子育てしていけばいいんだろう?」「学校選択をどのように考えればいいのか、わからないし、不安」「もっとコミュニケーションをとりたい、とれるようになってほしい!」といった悩みを持つ、盲ろう児とその保護者、また、教育・療育・保育機関の相談に対応する。
相談方法は、電話や来所、メール、訪問による方法で受け付ける。電話・来所は、毎週水曜日の9:30~17:00まで対応。来所希望の人は、事前に東京都盲ろう者支援センターへ確認しよう。メールでの相談は随時受け付けており、センターののWebフォームから相談内容を送ると、折り返し返信が来る。
訪問は、盲ろう児の居住地、療育施設、教育機関などに相談員が訪問し、相談に応じる。訪問希望の場合は、電話やWebフォームで連絡しよう。
保護者同士が語り合い、情報交換する場
交流会では、「盲ろう児と家族の交流広場」を毎月第3土曜日に開催する。
「交流広場」では、盲ろうの子どもたちが集い、活動し、交流する。触って操作したり、音を聴いて楽しんだりすることのできる教材、身体を動かして楽しむことのできる遊具等があるので、お気に入りの物を探してみよう。
また「交流広場」は、盲ろうの子どもを育てている保護者同士が語り合い、情報交換する場でもある。日頃の悩みや困りごとを相談したり、子育ての経験を聞いたりする機会になるだろう。
交流会への申込方法は、同センターWebサイトの申込フォームにアクセスし、必要事項を記入しよう。今後の開催予定は、6月15日(土)、7月20日(土)の各日10:00~12:00だ。場所は、東京都盲ろう者支援センターにて。