その後の休憩中、仲村のもとを館が訪れ、仲村は「また館さんに怒られる」と身構えたというが、館は仲村が『ビー・バップ・ハイスクール』(1985年)で新人賞に選ばれたとことを話題にし、「お前こういうとこに着ていく服持っているのか?」と、授賞式用のタキシードをプレゼントしてくれたというのだ。
「これまで、舘がスーツをあげた俳優は多いようだが、タキシードならぬ“タチシード”を贈られた俳優は限られているという。仲村のほかには、舘と共演したのをきっかけに、個人事務所・舘プロに直談判して入ったという、是枝裕和監督の映画『怪物』(2023年)の主役の1人として好演した子役の黒川想矢ぐらい。『怪物』でカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩くことになった際、舘がプレゼント。しかし、ブルーリボン賞で新人賞を受賞した際のインタビュー記事によると、成長し、身体が大きくなったため “タチシード”を着ることができなくなってしまったことを明かしていた」(芸能記者)
舘が見込んだ仲村は現在も第一線で活躍中。黒川は今後、飛躍を遂げそうだ。