1986年のテレビ放送以来、刑事とは思えないスタイリッシュなスーツ姿とサングラスがトレードマークだった舘演じるタカこと鷹山敏樹と、柴田演じるユージこと大下勇次だが、今作でもそのファッションは健在だ。テレビ番組などの番宣やスポーツ新聞、雑誌などのインタビューも、2人は役になりきっており、ド派手なスーツ姿に身を包み挑んでいたが、特にスーツにこだわりがあるのは舘だという。

「柴田さんは、今春に最終回を迎えたNHK BSのドラマ『舟を編む~私、辞書つくります~』の日本語学者役など、常時スーツ姿ではない役も目立ちます。しかし、舘さんは、フジテレビ系で放送中のドラマ『ブルーモーメント』の大臣役など、カッチリとしたスーツ姿の役を演じることが多く、21年にテレビ番組に出演した際、40年間でオーダーメイドしたスーツは約800着と紹介されました。1着の単価は30万円以上、総額では3億円ほどとも言われています。1回そのスーツで作品を撮り終えるとそこまでこだわりがないようで、映画『ヤクザと家族 The Family』(21年)で共演した綾野剛さんなんかは、劇中で着用した舘さんのスーツを譲り受けたそうです。銀座のクラブでの羽振りの良さも知られていますが、目をかけた後輩に対しても気前が良い、ということでしょう。そんな人柄も、第一線で活躍し続けることができる要因だともっぱらです」(映画業界関係者)

 とはいえ、特に目をかけた後輩に対しては、特別なプレゼントを贈っていたようだ。

 長年、舘、柴田と『あぶデカ』で共演している仲村トオルは5月19日放送の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)に出演。同作のテレビ版第1シリーズの撮影中、まだまだ若手だった仲村が大遅刻したところ、館が台本で仲村の頭を殴り「何やってんだよ!」と一喝。現場の沸点は頂点になりかけたが、スタッフの怒りが収まり撮影が開始されたという。