アグリテインメント事業を推進するノウタスは、大阪府高槻市にてぶどうの生産を行うノウタス高槻農園を設立した。

「パープルM」のぶどうに関する取り組み

ノウタスはこれまで「パープルM」事業を通じて、オンラインぶどう狩り、


ぶどうの粒売り、あと値決め販売、育種、シンガポールへの輸出、


ぶどうビールの開発など、ぶどうに関する様々な取り組みを行ってきた。

そして今回ノウタスは、「パープルM」の理念である、


人々がぶどうを「もっと楽しく」


「もっと身近に」感じることができ、


「もっとおいしく」


「もっと無駄なく」ぶどうを生産する参加型農園を大阪府高槻市に開園し、運営事業をノウタス高槻農園として子会社化することにした。

ぶどうを「もっと楽しく」「もっと身近に」


ノウタス高槻農園では、希少な品種のぶどう狩りや、最新技術を取り入れた農業体験など、人や企業が集まるぶどうのテーマパーク「パープルMぶどうランド」を整備していく。

この取り組みを、街のにぎわいづくり、地域活性化に繋げていくために、高槻市とノウタスは連携協定を締結した。


また、個人や飲食店、企業などがぶどうの木をオーナーとして保有し、共に成長を見守り、栽培や収穫を共有できるシェアツリーを開始する。また会員限定イベントや、参画する企業とのコラボ企画なども行っていく。

さらに、オンライン配信やAR(拡張現実)を活用し、世界中どこからでも生産やイベントに参加できる農園を目指す。AR/MR事業のパートナーとして、農業分野のAR/MRにおいて実績豊富なRootとも提携している。


また、文化放送とノウタスの共同制作番組『おとなりの農家さん』を通じ、農園の状況やイベントなどの情報発信も行っていく。

ぶどうを「もっとおいしく」「もっと無駄なく」


ノウタス高槻農園では、世界展開を前提としたぶどうの新品種の研究開発を大学などと連携しながら推進しており、品種保存と交配育種を目的とした研究エリアを確保する計画を立てている。

ぶどう新品種の研究開発は、クラウドファンディングCAMPFIREを通じて支援を募集。詳細は7月中に公開予定だ。


また、オリジナル品種の海外生産に向け、ノウタス長野支社からのリモートでの技術指導体制を構築。技術指導にあたっては、RootのスマートグラスやARの活用が検討されている。

海外の展開拠点の検討にあたっては、JAXAベンチャーの天地人の協力を得て、宇宙ビッグデータを積極的に活用していく予定だという。


さらに、先端技術、スマート農業の実用化のための産学共同研究も予定されている。植物工場でのぶどう栽培実現に向けた研究や、昨年より桐蔭横浜大学の宮坂特任教授と共同研究を行っているペロブスカイト太陽電池の農業分野での実用化、衛星通信による農園ブロードバンド化などを実施していくという。