『映画 からかい上手の高木さん』原作・アニメファンから「まったくの別作品」

 一方、永野芽郁が主演を務め、高橋文哉が相手役に起用されている『映画 からかい上手の高木さん』(5月31日公開)は初登場5位にランクイン。原作は漫画家・山本崇一朗氏が「ゲッサン」(小学館)などで連載した『からかい上手の高木さん』で、中学のクラスメイト同士である“高木さん”と“西片”のラブストーリー。

 その実写版『映画 からかい上手の高木さん』は『愛がなんだ』(19年公開)や『ちひろさん』(23年公開)などの今泉力哉監督がメガホンをとり、“原作から10年後の設定”で永野が高木さんを、高橋が西片を演じている。

 『からかい上手の高木さん』はこれまでにアニメやアプリゲームといったメディアミックスを展開しており、今年は実写映画化に併せ、4月2日~5月21日までTBS系で深夜ドラマ版(月島琉衣と黒川想矢のダブル主演)も放送。このドラマ版で描かれたのも、中学時代の高木さんと西片の物語だった。

 そんな中で満を持して公開された、オリジナルストーリーとなる“10年後設定”の『映画 からかい上手の高木さん』は原作やアニメ版のファンから否定的な声が上がり、ネット上には「やっぱり思ってたのと違った」「原作の世界観から逸脱してる」「まったくの別作品だと思いたい」「ドラマ版はいい感じだったのに……」といった書き込みが続出。

 中には「役者は誰も悪くない」「今泉監督作品ならではの空気感も良かった」「心配してたけど楽しめた!」という声もあるが、やはりオリジナル色の強い設定には「なんで『からかい上手の高木さん』をベースにしようと思ったんだろう?」と疑問が浮かんでしまうようだ。

 そのほか、石原さとみ主演の『ミッシング』(5月17日公開)は前週の8位から7位に、漫画家・古舘春一氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していた『ハイキュー!!』のアニメ映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は前週の9位から8位に再浮上した。