日本テレビで2023年秋に同名ドラマ化された漫画『セクシー田中さん』の原作者である漫画家・芦原妃名子さんが急逝した件で、日本テレビが5月31日に、原作の発売元である小学館が6月3日にそれぞれ調査報告書を発表した。

報告書の内容を受け、本件は改めて世間の耳目を集めることになり、脚本家やプロデューサーへの批判も再燃してしまっている。しかし、芦原さんの本心はもはや伺うことができないものの、芦原さんの作品は「誰かを悪者にしないこと」がたしかに通底されていた。

(初公開日は2024年2月6日 記事は公開時の状況)

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1994年のデビュー以来、小学館漫画賞を受賞した『砂時計』『Piece』をはじめ、数々の名作を紡いできた漫画家の芦原妃名子先生。先週報じられた芦原先生の訃報は、ファンの一人としてとても受け止められないショックな出来事でした。

心が弱ったときや、前を向けないとき。芦原先生の物語には、いつでも読者を支えてくれる力があります。今回は、そんな芦原先生作品の魅力について紹介したいと思います。

芦原妃名子『セクシー田中さん(1)』
芦原妃名子『セクシー田中さん(1)』 (フラワーコミックスα)小学館