5対2でオリックス戦で勝利した26日、試合を終えてわずか1時間半後に球団は報道各社に「監督人事のお知らせ」との題名がついたリリースを送付した。

 イケメンで人気選手だった現役時代は、米メジャーリーグのニューヨーク・メッツなどでもプレーした。その後、楽天時代に故・星野仙一監督の下で球団創設初の日本一に貢献。西武に移籍した2018年限りで現役を引退した。

「球団は翌年から2軍監督、1軍ヘッドコーチの職を与えて、指導者としての勉強を積ませた後、昨年から1軍監督に据えた。当初、同時代に一緒にプレーした松坂大輔氏が監督候補として有力だったが、生活拠点が米国のため就任に消極的だったという。そんな中、松井監督誕生はファン、球団双方の悲願だった。一方で選手の世代交代は進んでおらず、直近の試合でも打率2割台前半の中村剛也が4番に座るなど、明らかに戦力は足りていない。毎年のようにFA、米メジャーリーグ挑戦で戦力は抜けたとしても、自前で若手を育てなくてはならない。監督就任直後、球団は日本ハムをFAした近藤健介獲得に動きましたが、『完全にポーズだけ』と身内からもブーイングが飛んでいた」(球団OB)

 球団からまともな戦力を与えてもらえず、1年目は65勝77敗1分け、パ・リーグ5位で終えた。