どうやら、独立は主演ドラマとCMへの出演のためだった可能性が高いようだ。同じ嵐の二宮和也もほぼ同様のケースとなっており、昨年秋に独立した二宮は今年7月期に人気ドラマの続編となる日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』に主演することが決定。松本と同じく性加害問題の影響で複数のCMが放映見送りになっていたが、今年3月にクレジットカード大手「JCB」の広告起用再開が発表された。

 民放ドラマの花形ともいえる日曜劇場への出演やCM起用の再開のためには「旧ジャニーズからの独立」が必要なようだ。また、NHKはSTARTO社のタレントの新規起用見送りを継続すると発表しており、STARTO社に残ったままなら大河ドラマや朝ドラへの出演も望み薄となるが、これも独立すれば問題なくなる。

 そうなると、同じ嵐の櫻井翔や相葉雅紀にドラマやCMの大きなオファーがあり、その条件が「独立」だった場合、松本たちに続いて退所を決断してもおかしくないだろう。二宮と松本が「独立で仕事増」の実例を示したことで、嵐のメンバー以外にもチャンスを広げるためにSTARTO社からの退所を検討するタレントが出てきそうだ。

 嵐はメンバー全員で新会社「株式会社嵐」を設立し、STARTO社とグループエージェント契約を結んだ。しかし、メンバー個人は長期休業中の大野智も含め、全員が独立する異例の形式となる可能性もありそうだ。