◆根室知廣役/兵頭功海
個人的に最も注目しているのが、犬塚同様エースピッチャーへと成長していく1年生・根室を演じる兵頭功海(ひょうどう・かつみ)。
真面目で臆病な性格の根室は、学校から家が遠く、フェリーと電車で片道2時間かけて通学しています。第2話では、家族想いかつチームメイト想いな一面を見せました。
印象的だったのは、中学時代の軟式野球のグローブを使っていた根室に、監督の南雲(鈴木)が、自分が使っていた硬式のグローブをプレゼントしたシーン。「何もお返しできない」と伝える根室に、「大人になったら、誰かに何か返せばいい」と南雲。「先生、野球部入ってよかったです」「あざした」と頭を下げた根室の姿に、心打たれた人も多かったのではないでしょうか。
◆「無力さを感じた」悔しさをバネに熱演
兵頭は、2019年『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(テレビ朝日系)でテレビドラマ初出演を果たし、先クールのドラマ『CODE-願いの代償-』(読売テレビ・日本テレビ系)では、主演・坂口健太郎の後輩役を演じるなど着々とキャリアを重ねてきました。
しかし、本作のオーディションの演技審査において「すごく悔しくて、自分の無力さを感じた」と語っています。そんな彼が、悔しさをバネに素晴らしい根室役を創り上げるだろうと、第1・2話の演技を観て確信しました。ブレイクの予感がします。