◆『ビーチボーイズ』と同じ王道パターン
冒頭場面から反町隆史の回し蹴りがいかなりキマる! どんな状況でも暴力は肯定されるべきものではないが、武蔵野聖林学苑の教員採用面接に落ちた鬼塚英吉(反町隆史)が、人をクズ呼ばわりする教頭・内山田ひろし(中尾彬)の首に一発お見舞いする荒技の衝撃は、やっぱりすごい。
「うわぁ、反町キマった~」と喜んで見ていると、そのままオープニングタイトルで主題歌「POISON」が流れる。この王道パターン、反町が竹野内豊とW主演した『ビーチボーイズ』(フジテレビ系、1997年)で「FOREVER」が流れる瞬間と同じではないか。
今回ポニーキャニオンからBlu-ray BOXが同時発売され、立て続けに見た反町主演作品に筆者はうなった。鬼塚ブームを巻き起こした本作の主人公に感じるこのカッコよさとは、いったい、なんだろう。