◆YouTubeなどのプラットフォーム側に求めたいこと

――とはいえ、現在のSNSには問題のある子育て投稿を規制するルールなどはないですよね。

芙和「そうなんです。当たり前のように子どもの顔やプライバシーがうつった動画を、今時の子どもたちは見ていますよね。それが危険なことではなく普通だという感覚になってしまうのが怖いなと思います。

プラットフォーム側も、動画や写真を投稿する時に『規約に反していないか?』というチェック項目に加えて、『子どもの個人情報やプライバシーを侵害する内容がうつっていないか』『性的コンテンツにつながる内容はないか』というチェック項目を設けてほしいと切に願います」

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可愛いから、面白いからと、軽い気持ちで撮影・投稿した子どもの動画が、子どもを深く傷つけたり、親子関係を壊してしまったりすることもあることにぞっとしました。「こういう動画よく見るよね」と、慣れてしまうことで子どもの人権を侵害していないか、私たち大人が今一度考える必要がありそうです。

【芙和せら】

一般社団法人<芙和せら>心理研究所 所長。公認心理師(国家資格)。芸術療法士(日本芸術療法学会認定)。神戸市生まれ、同志社大学卒業。広告会社営業職、専門学校のキャリアカウンセラーを経て、1996年に心理カウンセラーとして独立開業。子どもの心を生花で育てる「キッズベリー花育ラボ」、社会人対象の心理学スクールである「花と心の学校」「ハートステップ・カレッジ」の代表を務める。

<取材・文/瀧戸詠未>

【瀧戸詠未】

大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。Twitter:@YlujuzJvzsLUwkB