◆ケア「する側」と「される側」
ケアとは、ただ料理をする、洗濯をする、赤ちゃんのお世話をするということにとどまらず、その前段階にある「相手が何を求めているのかというニーズを汲み取る」というステップも含まれます。それを先回りして汲み取り、提供することが家事や育児なのです。
相手の、いまだ言語化されていないニーズを読み取るというのは女性が幼いころから求められがちな役割で、「気遣い」と言われるものも、それに当たります。気遣い自体は何も悪いものではありません。しかし、パートナー間で気遣いを「する側」と「される側」がいつも固定していたり、一方だけが「気遣い」することが当然視されることは、悪いことだと思います。