辻氏が書類送検された一件を受け、ネット上では「プール撮影会に反対していた人が誰でも見られる掲示板に女性の裸をアップって」「特大ブーメランすぎる」などと辛らつな声が。アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかは、自身のXで「この方の反対運動のおかげで水着撮影会がなくなり私の仲間が仕事を失ったのに、ご本人は猥褻画像投稿で書類送致とはこれいかに…」とコメントした。

 また、群馬県議でライトノベル作家としても活動していた宮崎岳志氏は、自身のXで「水着撮影会つぶしを先導していた埼玉県議が、わいせつ電磁的記録陳列の疑いで書類送検。『強い性的関心が激しい性への蔑視として表出される現象』をフロイトは反動形成と名付けたが、政治関係はこういうの結構多いよね」などと指摘。

 「反動形成」は精神分析学の創始者ジークムント・フロイトが提唱した防衛機制の一つ。「〔精選版〕日本国語大辞典」(小学館)によると、「潜在意識の強い欲求が行動としては反対の傾向として表出されること。強い性的関心が激しい性への蔑視として表わされるような現象」とされ、宮崎氏は辻氏の件でこの現象との共通点を感じ取ったようだ。

 水着撮影会の中止騒動では、表現の自由や職業蔑視、公共の場でのモラルなどさまざまな観点で真剣に議論が交わされ、埼玉県では県営施設を使った水着撮影会の新たなルール作りが進められているが、まさかこんな展開になるとはあきれるばかりだ。