◆大きなトライが必要なこの職業が、自分には向いている

――俳優としてキャリアを積む中で、これまでにもスポーツものなどにチャレンジされてきました。俳優はスポーツもそれ以外のチャレンジも役作りに含まれてくる職業ですね。

坂東「そうですね。演技プラス何か特殊なものが必要とされる役のときは、毎回もちろん心配もありますけど、今こうした出会いがなければ始めていなかったことにトライできるというのは、すごくいい職業だなと感じます。フルートを吹いたり(『リバーサルオーケストラ』)、ボクシングも去年の1月に初めてグローブを持って(『未来への10カウント』)。ここ2年程、そうした作品が続いたというのもありますが、人間ってこんなに変われるんだなと」

――変化を実感しています?

坂東「ボクシングの動画は練習初日のものから残っていて、この間、振り返って見てみたら、最初のころの動画なんてめっちゃ弱いみたいでダッサーって感じなんです(苦笑)。でも『春に散る』を撮影する直前のスパークリング動画を見ると、やっぱりそう見えるから不思議で。松浦さんのおかげです。どう身体を使ったらプロっぽく見えるか、ノウハウを叩きこんでいただきました。毎回、こうやっていろんなことを勉強させてもらえるのは本当にいい経験になるなと感じています」

坂東龍汰