◆“考える人”渋谷すばる
それから「関ジャニ∞」元メンバー渋谷すばる。窪田と小栗に比べると、ガソリンスタンド店員として、「こういう人、なんかいそう」という気がする。より現実味があると言うのか。
関ジャニはデビュー前にさまざまなアルバイトをこなしていたメンバーの苦労人エピソードで知られている。
渋谷は運送バイトで身体が小さいことから帰されたことがあるらしい。ガソリンスタンドではどんな勤務態度だったのか。
想像するに、渋谷は“考える人”であること。2018年、関ジャニを脱退するときに開いた記者会見では、「すべて自分自身の責任下で今後の人生を音楽で全うすべく」と脱退理由を説明していた。とても誠実で真面目な言葉である。
この結論にいたるまで、どれほど考え抜いたことか。多分ガソリンスタンドでのバイト中にも、停車する車のフロントガラスを拭きながらふとキャノピーを見上げ、その後の人生について深く思索を巡らせていたのではないかと思う。
<文/加賀谷健>
【加賀谷健】
音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu