◆彼と幸せオーラ全開にして対抗

 それから1ヶ月程、Sさんの連絡を無視し続けた美咲さん。

「Sが毎日『ごめんなさい、僕が悪かった。好きなのは美咲ちゃんだけです』ってLINEをくれたので、仕方なく仲直りしましたが…っていうのは嘘で、本当は私もはやくSに謝りたかったんです」

 ですがN香さんのあの言葉を思い出すと、どうしても腹が立って、なかなか素直になれなかったんだとか。

「今でも社内であの女を見かけると、身体中の毛が逆立つようなイラッとした気持ちになるんですよ。でもSと仲良くやっていますと、幸せオーラ全開にして対抗しています(笑)」

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop