なんだか日々に疲れてしまった。誰かと比べて一喜一憂してしまう自分に嫌気がさしてしまう…こう思うことはないですか? そんな時こそ、中医学(中国伝統医学)の知恵をとりいれてみませんか?実は中医学には生きやすくなるヒントがたくさん詰まっているんですよ。
足りなければプラスして、余分だったらマイナスにして。
薬膳の考え方に補(ほ)・瀉(しゃ)・調(ちょう)というものがあります。これは足りなければ補い、不要なものは瀉する(とりのぞく)、バランスが崩れているならば整えて調和をとろうという意味です。
中医学は哲学をベースにした医学。
筆者は学びを深めていくうちに「これは日常生活でも大事なことなんじゃないか?」と思うようになり実践することにしました。その結果、人と比べて落ち込んだり不安に思うことが以前よりグッと少なくなりました。例えゆらいだとしても、立て直す力が格段に速くなったように感じます。
そこで今回は、補と瀉と調の考え方を取り入れて今よりちょっと生きやすくなるヒントをご紹介します。
スケジュールに余白がない、何かしていないと落ち着かない時は“瀉”をしてみる
予定がうまっていないと落ち着かない、何かをしていないと不安になってソワソワしてしまう。そしてそんな自分に心も身体も疲れてしまうという方は一度、補うことをやめて「なぜこれをやっているのか?この予定は本当に必要なのか?」を振り返ってみてほしいのです。
以前の私はまさにこの状態で、周りと比べて自分は足りていないから忙しくして自分を満たそうといつも予定はぎっしり。楽しくて学びが多い反面、いつまでもその気持ちから逃れられなくていつも頑張っていました。
でも、不安から何かを補うといつまでもその自分から抜け出せずいつまでも頑張り続けないといけないことに気付きました。
今のあなたがもし、パンパンのスケジュールや多すぎる人間関係、習い事などに疲れているならば、何かを補うことよりも瀉するものはないか?の方に先に目をむけてください。
人の体力気力には限界があります。今の自分にとって不要なものは取り除くことで、楽しみたいことを思いっきり楽しめていい循環がうまれるきっかけになるはずです。