その他の場合|お中元「のし」の書き方は?
①名入れを書かない場合
名入れを入れないことは、マナー違反には当たりません。しかし、贈り物を受け取る側の視点で考えると、送り主の名前がすぐに分かった方が安心です。このことから、名入れを書かないよりは、書く方がベターになります。
②宛名を書く場合の書き方
表書きを書く際に、宛名を入れたい場合もあるでしょう。宛名は、のし紙の上段の左に書きます。表書きより小さい文字で宛名を書きましょう。宛名を書いた場合は、連名の記名の順番が右から左に変わります。
通常送り主の部分は、右から目上の人の名前を記載しますが、宛名を書くと、送り主の部分は、左が一番目上の人の名前になります。これは目上の人の名前は、宛名に近い位置に書くのがマナーだからです。宛名を書きたい場合は、この点を忘れないようにしてください。
「内のし」と「外のし」の使い分けに関するマナー3選
①「内のし」の場合
「内のし」とは、のし紙の上から包装紙でラッピングします。のし紙が包装紙の下になるため、外からはのし紙が見えません。「内のし」が適しているのは、宅配便でお中元を贈る場合です。「内のし」にすることで、のし紙が汚れることや破れることを防ぐことができます。
また、「内のし」は控えめな印象を与えます。このことから、内祝いに適しています。内祝いとは、身内の中でのおめでたい出来事という意味です。
②「外のしの場合」
一方で「外のし」の場合は、包装紙の上にのし紙を付けるため、のし紙が一番上になります。「外のし」のメリットとしては、誰からの贈り物かすぐに分かることです。
送り主がすぐ分かると、贈り物を受け取る側もストレスが少ないです。また、「内のし」と異なり、「外のし」は贈り物を強調したいときにも使えます。2つの「のし」を付け方には、それぞれ特徴があるため、送る場面によって使い分けましょう。
③地域で内のし・外のしの使い分けが異なる
郵送でない場合は一般的に、関東地方は「外のし」が多く、関西地方では「内のし」が多いとされています。関西地方では「内のし」を汚さないことを重視していることから、関西地方では「内のし」が一般的なのです。一方で、関東の場合は、分かりやすさを重視していることから、「外のし」が多く使われています。
お中元の「のし」をつける際のマナー3選
①生ものにはのしが不要
実は、贈り物の中には「のし」をつけないものがあるのをご存知でしょうか。「のし」が不要な贈り物を見ていきましょう。「のし」が不要な贈り物は、肉や魚介類などの生鮮食品やかまぼこ、鰹節です。鰹節は生ものではないにもかかわらず、「のし」はいらないので、驚くかもしれません。
しかし、最近では生鮮食品であっても、「のし」を付けることが多くなっています。これは個々の考え方によるものの、心配であれば贈り物を買う際に、スタッフに最近の「のし」の状況を聞いてみると良いでしょう。
②喪中には白い奉書紙を
喪中なのにお中元を贈っても良いのかどうか、不安になる人は多いかもしれません。結論から言えば、喪中にお中元を贈ることは、問題ありません。
お中元は感謝の気持ちを伝えるお見舞いの品なので、一般的なお祝いのイベントとは異なります。しかし、喪中でお中元を贈る際は、紅白の色が使われている「のし」は適切ではありません。
そのため、白い無地の奉書紙(ほうしょし)や、白い短冊を用います。白い無地の奉書紙や白い短冊に、「お中元」か「御中元」と書きましょう。デパートでお中元を購入する際は、スタッフに喪中であることを伝えれば、無地の奉書紙を用意してくれます。喪中にお中元を贈っても問題ありませんが、「のし」には注意しましょう。
③表書きにボールペン・鉛筆は不適切
ボールペンや鉛筆、万年筆はマナー違反なので。使用は避けてください。ボールペンや万年筆だと線が細すぎるため、適切ではありません。また、鉛筆は消えてしまうため、絶対にNGです。使用できる色は黒のみです。黒以外の色はマナー違反になるので、使わないようにしましょう。
筆ペンは普段使う機会がないので、表書きや名入れを書く際は、練習をしてからのし紙に書くのがおすすめです。ちなみに、筆ペンでの書き方は動画サイトで検索すれば、たくさん見つかります。
会社関係の人であれば、上司や取引先の相手、普段から交流のある同僚などに送る場合が多いようです。お中元を贈ることで、常識があるという印象を与えることができます。
「のし」のマナーを押さえてスマートにお中元を贈ろう!
この記事では、お中元に使われる「のし」の書き方について解説しました。「のし」の書き方は、送り主が1人か複数人かといったように、条件で異なります。さらに、宛名を書くと名入れの順番が変わる点にも注意が必要です。
「のし」の表書きは最近では筆ペンを用いるのがほとんどですが、普段筆ペンを使うことはないので、少しでも綺麗に筆ペンで文字を書けるように練習をすると、本番でも焦ることはないでしょう。
また、「のし」には多くのマナーがあるので、最初は覚えるのが大変かもしれませんが、身に付けておくと恥ずかしい思いをしません。特に生ものには基本的に「のし」を付けないことは、知らなかった人も多いと思います。お中元の季節に向けて、「のし」に関する正しいマナーを身に付けてみてはいかがでしょうか。
提供・BELCY
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