◆田中みな実は「イケメンである」

 田中みな実は、2009年にTBSに入社。当初は天性なのか意図的だったのか、恐るべきぶりっ子キャラをお茶の間に印象付けていた。

 当然、男性共演者の女性ファンからは誹謗中傷の嵐。ぶりっ子を地でいき、ときおり小悪魔的に振る舞う。美人アナによる媚びた態度は、(田中の)男性ファンからいやらしい眼差しを向けられた。

 ああ、今、“美人アナ”などと言ってしてしまったが、時代錯誤な言葉の響きに思わずざわざわっとする。外見偏重の表現が避けられる時代にあって、もはや田中を単に美人だと形容する向きは皆無ではないだろうか(そう信じたい)。

 2014年のフリー転向後、田中は次第に「嫌いな女子アナ」から「好きな女子アナ」にむしろシフトしていった。この過程で、明らかに覚醒しはじめ、ぶりっ子から、カッコいい存在に磨かれるようになった田中を筆者はあえて「イケメンである」と賛辞を込め形容したい。