板野は自身のコスメ会社「bebe cosmetique」(以下、べべ社)を通して「peau de bébé(ポーデベベ)」というスキンケアブランドを展開しているが、記事によると、ノウハウのない板野はこのブランドを立ち上げるにあたって、同じくコスメ会社であるH社と組むことに。板野の父が代表を務める会社「TOMO.73」(以下、TOMO社)とH社の共同出資で2021年にべべ社が立ち上げられた。しかし昨夏に両者の間でトラブルが発生し、H社が共同経営から撤退。べべ社はH社から750万円を借りていたため、利息分と合わせて返済することになったという。

 だが、べべ社は板野のTOMO社からも750万円を借りており、板野サイドもべべ社に対し、この返済を同時に求めることに。当時ベベ社の口座はH社が管理していたため、H社のスタッフが、H社とTOMO社双方に750万円と利息分をそれぞれ振り込もうとした。しかし振り込み上限額の関係上、TOMO社への振り込みができなかったため、代わりにH社が立て替える形で、H社の口座からTOMO社への振り込みを完了させた。そしてH社は、本来はべべ社の債務である762万円あまりの立替金の支払いを板野サイドに求めたものの、これに応じないため、訴訟に踏み切ったとのこと。

 同誌の取材に対し、ベベ社側の代理人弁護士は返金の意思があることを明言しつつも、H社はべべ社が納品した商品の代金200万円弱について未払いがあり、またH社からの独立以降も帳簿類などの引き渡しがされていないなどの問題があると指摘、それらが解決してから返済すると主張。それだけでなく、訴訟資料によればべべ社は税理士などに対しても100万円以上の未払い金があるというが、ベベ社側の代理人は、一部について支払い済みであり、残りについても帳簿類が戻って債務が確定次第、支払う予定だと主張しているという。

 板野は「新潮」に対し、和解したいとの意向を示しているが、互いに相手に非があると主張がぶつかっており、泥沼化する恐れもありそうだ。