「飲泉」ができる温泉や、温泉を使った料理が自慢の宿も多くありますが、温泉の源泉を利用して自分で卵や野菜を調理し、食べることができる温泉郷があるのをご存知ですか?今回は、思い出にもなる「作って食べる」体験ができる温泉郷を2つご紹介します。

別府・鉄輪温泉(かんなわおんせん)の地獄蒸し

鉄輪温泉とは

鉄輪温泉は、大分県別府市中心部に位置する別府八湯の一つで、血の池地獄など「地獄」と呼ばれる温泉噴出口をまわる 「地獄めぐり」 が有名です。

写真:ririco

豊富な湧出量を誇る温泉は飲泉が可能なほか、高温の温泉を利用した 「地獄蒸し」 と呼ばれる調理法が鉄輪名物として湯治客に好評を博しています。

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鉄輪温泉では、1釜を時間単位で借りられる 地獄蒸し工房 鉄輪 や、地獄釜がある旅館などで地獄蒸し体験ができます。

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泊まってゆっくり地獄蒸しが楽しめる「湯元旅館 かなわ荘」

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砂風呂や種類の豊富な貸切風呂が自慢の かなわ荘 では、中庭に「地獄釜」が並ぶ蒸し場があり、卵や野菜、肉、魚介などをざるにいれて自分で蒸して食べる、地獄蒸しを体験できます。

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食材別に蒸し時間の目安が書かれているので、初めてでも安心です。

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塩分を含む高温の蒸気で一気に蒸し上げることによって、食材本来の旨味が閉じ込められるため、美味しい蒸し料理ができあがります。

卵は蒸し時間によって半熟~黒たまごまで作ることができ、一昼夜蒸して茶色い色になったたまごは味がしみていて絶品です。黒たまごは、2週間ほど日持ちするそうです。

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食材の持ち込みが可能なので、好みの食材を持ち込んで、ゆっくり地獄蒸しを楽しめるのが嬉しいです。

兵庫・湯村温泉の湯がき

湯村温泉とは

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兵庫県北西部、鳥取県との県境に位置し、嘉祥元年(848年)に慈覚大師によって発見されたと伝えられている歴史ある温泉郷。NHKドラマ『夢千代日記』のロケ地としても有名です。