パルミラ(タドムル)の今
パルミラの遺跡があるタドムルは、戦争前まで人口3万人弱の小さな町でした。町の経済は観光に支えられていました.
現在は、ほとんどの住人は難民となりゴーストタウンと化しています。
メインストリートとなるジャマルアブドゥル・ナセル通りは、バルミラ博物館やお土産物屋、ホテルで賑わっていました。今はほぼ破壊され、泊まれるホテルは一軒もありません。博物館も閉鎖中です。平和になり戻ってきた住人も数家族いますが、街に人はまばらです。
パルミラ遺跡の観光は2024/3現在、ツアーのみです。シリア内の有効な道路はシリア軍によって警備強化されており、外国人は通行許可証がないとパスできない状況です。このため、パルミラ遺跡にも現地ガイド同行での観光をオススメします。
パルミラ遺跡は、今はまだ以前のように「パルミラに宿泊して何日かに分けて観光」といったことはできません。海外に逃れたシリア難民は1千万人近くにも及ぶといわれており、徐々に帰国し始めています。パルミラも以前のような穏やかな日々が訪れることを願います。