さらに、ムービングステージの起源について「松本が考案者ではない」という指摘も。嵐による初お披露目の少なくとも数年前の段階で、ジャスティン・ティンバーレイクらが所属したアメリカのボーイズグループ「NSYNC(イン・シンク)」がコンサートで透明な床の移動式ステージを使っており、そちらが「元祖」だといわれているのだ。ステージの大きさや移動範囲などに違いはあるのだが、嵐はNSYNCから強い影響を受けていたといわれており、NSYNCの透明ステージを松本が参考にした可能性もある。
しかし、2005年に嵐のコンサートで初めて使用された際に当時のジャニーズ事務所が「世界初」とメディアにアピールしたため、ファンの間で「松本潤が考案したもので、本来なら特許を取れた」という認識が広がったようだ。
起源は議論の余地があるが、松本がムービングステージを発展させ、ボーイズグループだけでなくB’zらも使用するなど日本のエンタメ界に浸透させたのは紛れもない事実。間違いなく大きな功績といえるが、松本が積極的にそれをアピールすることはないため、ファンが「功績をないがしろにされないように」と過敏になっている部分もあるのかもしれない。