茨城県水戸市は、偕楽園をはじめ美術館なども多く、歴史や自然、文化などバリエーションに富んだスポットが豊富です。四季を通じてイベントも多く開催されます。この季節に足を運びたい!そんなベストシーズンとスポットをご紹介します。

【1】水戸芸術館

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高さ100mの塔がシンボルの水戸芸術館は、1990年に開館した複合文化施設でコンサートホールや劇場、現代美術のギャラリーが、独立した施設となっています。どの施設に入るのにも通るエントランスホール(無料)には、日本人によって作られた 国内最大級のパイプオルガン があるので必見です。週末にはミニコンサートが開催されます。

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そして、今回お勧めするのが、毎年、春と秋に開催される、「 あおぞらクラフトいち (無料)」。市内外からハンドメイド作家が集結し、オリジナル作品が並ぶ市で、直接作者のこだわりが聞けたりするのも魅力です。キッチンカーなども並び、美味しいものも頂けます。クラフトいちについて詳しくは公式サイトをご覧ください。

【2】弘道館

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第9代藩主徳川斉昭(とくがわ なりあき)の施策によって開設された弘道館(こうどうかん)。藩士とその子弟が学ぶ教育施設で、藩校としては全国一の規模を誇りました。儒学・礼儀・歴史などの学問に加え、剣術・槍術などの武芸も学ぶ施設でした。

季節を問わず、見学したい場所ですが、特に2月末から3月にかけての季節は、800本の梅の花が咲き、 梅の名所として人気 です。また4月には正庁前にある左近の桜が見事な花を咲かせます。これは、水戸藩9代藩主徳川斉昭公の正室・吉子夫人が宮家出身で、お嫁入りの際に仁考天皇より賜ったものです。弘道館見学は有料です。

【3】偕楽園

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水戸藩主・徳川斉昭公により造られた偕楽園(かいらくえん)は、 日本三名園のひとつ に数えられる庭園。13haに及ぶ広大な敷地には、多くの花木が植えられており、梅をはじめ、桜、つつじ、萩、二季咲桜など、季節に合わせて庭園を彩ります。

どの季節にも趣がありますが、ベストシーズンは、やはり3,000本もの梅が満開になる季節、2月中旬から3月末がお勧めです。この時期には、「水戸の梅まつり(有料)」も開催され、毎年多くの方がお花見に訪れます。

【4】千波湖

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1周3㎞ほどの湖で、四季を問わず楽しめる千波湖(せんばこ)には、常に散歩やジョギングを楽しむ市民が訪れています。自然豊かな場所なので、水鳥も多く、 珍しい黒鳥にも会える場所 です。有料ですが、貸しボートやレンタサイクルもあるので、気持ちの良い季節に訪れて楽しみたいですね。

【5】茨城県近代美術館

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千波湖のほとりに建ち、茨城ゆかりの作家・横山大観(よこやま たいかん)をはじめとする日本と西洋の近代美術作品を所蔵している美術館です。ワークショップやミュージカルコンサートなど、様々なイベントが開催されるのですが、特に大人気なのが、美術館の広場で毎年11月中旬ごろに開催される「 マルシェ・ド・ノエル 」。

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美味しい飲食店や素敵な雑貨店が並び、一足早くクリスマス気分を盛り上げてくれるイベントです。フランス・アルザス地方のクリスマスマーケットをモデルにしているということで、異国情緒もたっぷり。とびきり楽しい時間を過ごせます。マルシェの入場は無料ですが、駐車場は有料です。

※2020年度の「マルシェ・ド・ノエル」は中止が決定しました。