公立の学校に入学する場合、どのくらいのお金が必要になるか、分かりますか?私立の学校に比べるとかかる費用は少なくて済みますが、それでも実際に通い始めると「公立でも意外とお金がかかるんだ……」と感じる人が多いようです。そこで今回は、公立の小学校・中学校に通う場合に必要となるお金についてご紹介します。

「公立小学校ならお金がかからない」は違う!

(画像提供=kinusara/stock.adobe.com)

入学金は必要なくても入学準備に費用がかかる

私立の小学校に入学する場合、入学金を用意する必要がありますが、公立では必要ありません。しかし、入学金がかからないからといって入学前の資金準備を怠らないようにしましょう。例えば、学習に必要な筆記用具などの学用品や、ランドセルなどの物品購入は保護者負担となっており、事前の購入が必要です。

さまざまな物品購入が必要になる小学校1年生では、比較的多くの出費を想定しておく必要があります。ここからは、学校生活を送るうえでどんなお金が必要になるのか、また入学時に必要なお金は一体どのくらいなのか、詳しく見ていきましょう。

授業料はゼロだがさまざまな学校教育費がかかる

公立小学校では授業料が無料ですが、そのほか学校教育費というものがかかってきます。学校教育費とは、実習材料費や学校納付金など、学校が一律に徴収する費用のことです。公立小学校での学校教育費(年額)の内訳を見ていきましょう。

学校教育費 年額
図書・学用品・実習材料費等 1万9,673円
通学関係費 1万8,032円
学校納付金等 1万2,235円
修学旅行・遠足・見学費 6,951円
教科外活動費 2,041円
その他 4,170円
合計 6万3,102円

(文部科学省/平成30年度「子供の学習費調査」より)

このように、年額で約6万3,000円の学校教育費が必要となります。これに加え、忘れがちなのが学校給食費。同調査では学校給食費は年間約4万4,000円とされています。学校教育費とプラスすると、年間10万円超の費用がかかることが分かります。

公立小学校へ入学するときに必要なものは?

(画像提供=go2spike/stock.adobe.com)

次は、公立小学校の入学時に必要になるものについて詳しく見ていきましょう。小学生の子どもを持つママに聞いた、入学時に購入した物品とその金額をご紹介します。一例として参考にしてみてくださいね。

公立小学校の入学時に必要になるもの 金額
ランドセル 約4万5,000円
入学式用の子ども用フォーマル服 約1万2,000円
折りたたみ傘、文房具、防犯ブザー 約6,000円
体操服上下 約5,000円
手提げ鞄、ランチョンマット、体操着袋、上履き袋 約5,000円
防災グッズ 約3,000円
上履き 約2,000円
赤白帽子 約600円
合計 約7万8,600円

小学校で必須のランドセルは、4万円~7万円程度が相場と言われており、断トツの高額物品です。また、文房具以外にも体操服、鞄、靴など、通学時や学校内での生活にさまざまな物品が必要であることが分かります。

体操服や上履きは、子どもの成長とともにたびたび買い替えざるを得ないこともあり、入学してからも出費が予想されます。入学式用のフォーマル服では、「思ったより出費がかさんだ」「大人用のフォーマル服も購入したので、高くついた」という声もあるようです。