◆会いたくて会いたくてたまらない道長

『光る君へ』10話(C)NHK
計画が進行する中、道長は積極的にまひろに文を送っていた。

「古今和歌集」の一首を用いて、まひろへの想いを伝えていた。それに対して、まひろは漢詩で返す。そのあと二度、文を送り、まひろは二度ともも漢詩で返した。

道長はまひろの真意が掴めない。とりあえず、ひたすら「会いたい」と言う道長に対し、まひろが「落ち着いて」と言っているのはわかる。でもこういうときって同じテンション感のほうが盛り上がるよね、というのも分かる。まひろも道長が好きであることは間違いないけれど、まひろのほうが理性が働いているのだろう。

まひろの意図が見えない道長は藤原行成に相談をする。すると、行成は「和歌は人の心を見るもの聞くものに託して言葉で表している」という。一方、漢詩は志を言葉に表している、と。

少し分かった、と言う道長は和歌ではなく「我亦欲相見君」(あなたに再び会いたい)とだけ書いた文をまひろに送った。この文をきっかけに、まひろは道長と再び廃邸で会う。

会うなり熱い抱擁と口づけを交わすふたり。思いがあふれ出しているのがありありと分かる。

そして道長は言う。「一緒に都を出よう」と。