◆ドイツ移住をきっかけに執筆をスタート

『欲しがるあの子を止められない とんでもないクレクレちゃんに絡まれた結果、 人生を深く考えた話』(KADOKAWA)
『欲しがるあの子を止められない とんでもないクレクレちゃんに絡まれた結果、 人生を深く考えた話』(KADOKAWA)
――ぱん田さんが漫画を描き始めたのは、ドイツ生活の様子を描いたブログを始めたことがきっかけだそうですが、なぜ移住したのでしょうか?

ぱん田:私は音大出身で、ドイツの音楽を勉強したことがきっかけで興味を持ってワーキングホリデーでドイツに来ました。最初は旅行で来るのが普通だと思うのですが、いきなり暮らし始めたのは若気の至りでしたね(笑)。でも住んでみるとすごく楽しかったです。

 オープンな人が多くて、知らない人同士でも電車の中やお店でスモールトークができるところが好きです。ビールやチーズ、ライ麦パンなど、ドイツの食べ物が自分に合っていたのも大きかったです。

――現在はドイツで子育てをしながらブロガーを続けられていますが、両立は大変ですか?

ぱん田:私は描くのが早いほうで、今は子どもが幼稚園に行っている間にパパッと描いてしまうので大変ではないです。締め切りはないですけど、「子どもを迎えに行くまでに済ませなくちゃ」というのがモチベーションになるので、時間に制約があったほうがむしろ捗ります。

 ドイツは犬と子どもに優しい国と言われているらしく、子連れで楽しめる場所がいっぱいあるし、多くのレストランに子どもの遊び場が併設されていて外食も困らないので不満は何もないです。