◆醜形恐怖症の人は目を隠すことが多い

 マスク着用が任意となり、顔を見せたくないので外したくないという人もいますが、これは醜形恐怖症のうちに入るのかという点については、醜形恐怖症の多くは目を気にしている人が多く、サングラスで隠すことが多いそうです。

醜形恐怖症の人は目を隠すことが多い
 原井先生が臨床の場で見てきた患者の中には目を気にする人が最も多く、整形手術をしたり化粧を濃くしたりしているそうです。しかし、鼻や口、ニキビ跡の肌や歯並びにコンプレックスを持っている人は今後もマスクをつけ続けたいと思うようです。

 美容整形は先生の専門の範囲外になってしまいますが、美容整形で目や鼻、口などを整形しても自分の理想通りにならず整形手術を繰り返してしまうとのことです。また、醜形恐怖症は強迫性障害の一種ということでしたが、マスクを外せない理由の一つに強迫性障害があると言います。

「今は収まっていますが、コロナ禍が始まったころ、一番多かったのが、感染恐怖の方です。マスクを外したら何か大変なことが起きるのではないか、という強迫観念を抱く強迫性障害です」