大正ロマンの風情が薫る銀山温泉や、昭和レトロな建物をおしゃれにリノベーションした北浜alley、公衆浴場としては初めて、国の重要文化財に指定された道後温泉本館など、日本全国のおすすめレトロ建築をご紹介します。
1.歴史の宿金具屋(長野)
長野県の渋温泉にある、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場する「油屋」のモデルと言われている宿。建物は昭和初期に建てられたもので、登録有形文化財にも指定されています。
日帰り入浴は受け付けていないため、施設を利用するには宿泊が必要となりますが、重厚な建物は宿泊しなくとも外観を眺めるためだけにでも行ってみる価値あり!特にライトアップされて闇夜に浮かび上がる姿は必見です。
2.銀山温泉(山形)
山形県尾花沢市にある「銀山温泉」は、大正ロマンの風情が薫る温泉街。こじんまりとした温泉街ですが、レトロな洋風木造多層の旅館が軒をつらね、夜にはガス灯が街を幻想的に灯します。
国民的ドラマ『おしん』の舞台としても知られるほか、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルになっているのではないかとも言われています。
3.道後温泉本館(愛媛)
道後温泉の中心に圧倒的な存在感を放ちながら建つレトロな建物。公衆浴場としては初めて、国の重要文化財に指定されました。木造三階建ての堂々たる風貌が印象的で、大屋根のてっぺんにある振鷺閣の刻太鼓は必見。夏目漱石や伊藤博文、正岡子規など多くの著名人にも愛された名湯です。
なお建物の保存修理のため、2019年より館内の一部施設を休業して改修工事が行われています。2023年1月現在、入浴可能な浴場は霊の湯のみ、2階・3階の休憩室の利用及び館内の見学は不可となっています。工期は2024年12月までを予定。工事の進行状況は公式サイトで確認できます。