【結末・ラスト】エマニエル夫人のネタバレあらすじ③

エマニエル夫人のネタバレ:老紳士マリオとの出会い

エマニエルはマリアンジュからマリオという老紳士を紹介されます。この人物もネタバレあらすじ的にはかなり重要な人物です。性に対して独自の哲学を持つマリオは、社交界でも特別な存在でした。「複数の人間と時や場所を選ばずに行うセックスこそ性の喜び」と謳うマリオですが、エマニエルにとっては不快な存在です。

エマニエルにとって思いを寄せる相手は女性であるビーです。しかし、ネタバレあらすじになりますが結局エマニエルはビーに冷たくふられてしまいます。あの時ビーがエマニエルとレズビアンセックスを行ったのは、エマニエルを傷つけない為というビーなりの優しさでした。

しかし結局その気のないビーとはうまくいかず、エマニエルは失恋のショックで傷つきます。夫のジャンもエマニエルには冷たい態度をとる為、エマニエルはビーを忘れる為性に奔放なマリアンジュと恋仲になろうとします。

エマニエル夫人のネタバレ:複雑な性と恋愛の関係

そして更に登場人物の関係に関するネタバレあらすじです。マリアンジュは、実はエマニエルの夫であるジャンと関係を持っていました。更にエマニエルに対して思いを寄せていたアリアーヌも、ジャンと関係を持っていたことがわかります。

夫をはじめ思いを寄せる相手、思いを寄せられる相手、様々な人物を巻き込んで複雑な関係となってしまったエマニエルは、性の哲学を持つマリオと会うことになります。

マリオと食事を共にしたエマニエルは、マリオから性の哲学を教えられます。そしてあらゆる場所で、あらゆる男性と肉体関係を持つようになります。それは恋愛の相手である愛情のあるセックスではなく、まるでレイプのような野蛮なセックスでした。

エマニエル夫人のネタバレ:性の哲学に目覚める結末

マリオに性の哲学を教えられたエマニエルは、アヘンの巣窟で男たちに強姦されます。更にマリオは屈強なボクサーたちが集まる場所で、エマニエルに好みの男を二人選ばせます。

エマニエルに選ばれた男たちは、エマニエルを賭けてキックボクシングの対決をします。勝者である男性にはまるで褒美のようにエマニエルの肉体が捧げられ、二人は関係を持ちます。

こうして恥辱としか思えないような一夜を体験したエマニエルでしたが、その表情は苦悶に満ちるどころか、不思議と爽やかなものでした。マリオが言うように、エマニエル自身も性の哲学に目覚め、奔放な性の世界へと進む結末を迎えます。異常がエマニエル夫人のネタバレあらすじになります。

映画「エマニエル夫人」の出演者について

エマニエル:主人公(シルヴィア・クリステル)

主人公、エマニエルを演じた女優のシルヴィア・クリステルは、オランダ・ユトレヒト出身のモデル兼女優です。はじめはモデル業をしていましたが、1972年に『処女シルヴィア・クリステル/初体験』で映画デビューします。

その翌年に映画『エマニエル夫人』の主人公であるエマニエル夫人を演じ、注目を浴びました。21歳という若さで過激なポルノ映画の主演を務めたシルヴィアは、一気に世界的な名声を手にします。シルヴィア自身も、エマニエル夫人ははまり役だと考えています。

映画出演の他執筆活動も行い、自叙伝ではドラッグやアルコールに溺れた生活をカミングアウトしたことも。小学校では4学年を飛び級したり、マルチリンガルを発揮したりなど、インテリな一面も覗かせます。2012年10月、60歳という年齢でこの世を去りました。

マリオ:性の哲学を持つ老紳士(アラン・キューニー)

セックスに対する独自の哲学を持ち、エマニエルに性の哲学を教えた老紳士・マリオを演じるのは、フランス出身の俳優アラン・キューニーです。

イタリア映画『甘い生活』などヨーロッパの作品に出演したほか、1969年に公開された日本映画『栄光への5000キロ』や1975年に公開された『雨のアムステルダム』など、日本映画にも出演しています。

マリアンジュ:性に奔放な少女(クリスティーヌ・ボワッソン)

性に対する好奇心が旺盛で、時にあけすけで大胆な行動に出るコケティッシュな少女マリアンジュを演じるのは、フランス出身の女優クリスティーヌ・ボワッソンです。

1993年に公開されたフランス映画『メランコリー』や2002年に公開されたアメリカ映画『シャレード』などの作品に出演しています。

映画「エマニエル夫人」の評価&感想

映画「エマニエル夫人」のあらすじ:評価

エマニエル夫人は男性向けのハードコアポルノ映画とは違い、女性向けのソフトコアポルノ映画という作風で今までにない評価を受けました。一般的に大ヒットは望めないポルノ作品にもかかわらず、世界的にヒットした異例の作品と言えます。もちろん評価は賛否両論でも、そのインパクトは絶大でした。

ネタバレ評価ですが、フランス映画でありながら舞台がタイのバンコクということもあり、全体的にエキゾチックなムードのある映画に仕上がっています。そんなエキゾチックな雰囲気に加え、官能的かつ背徳的な描写やストーリーは、非常に多くの人から高く評価されました。70年代の画期的な映画と言ってもいいでしょう。

ネタバレなしの個人的な評価としては、主人公エマニエルを演じるシルヴィア・クリステルをはじめ、美しい女優陣の肉体美など女性でもうっとりするようなシーンに目を奪われます。ネタバレありの評価としては、内容よりお色気シーンがメインと思っていたので、意外にも複雑な恋愛描写がありストーリーも楽しめました!

QUOTE

エロチックなシーンが多いにもかかわらず、女性が嫌になるような嫌らしいシーンはありません。美しい女優に映像、音楽などは女性が見ても楽しめるはず!引用元:BLECY編集部調べ

映画「エマニエル夫人」のあらすじ:感想

エマニエル夫人のネタバレ感想です!女性向けとはいえポルノ映画なので、初めは抵抗がありました。しかしフランス映画特有のアンニュイでソフトフォーカスのような映像や音楽は、性的描写があるのに不思議と嫌な気持ちがしない不思議な作品です。公開当時も女性客が多く社会現象になったというのがよくわかります。

更にネタバレですが男女の性行為以外にレズビアン描写もあり、性別にこだわらない恋愛やセックスといった内容も、この作品のテーマなのかなと思いました。性の哲学や自由な性など作中で語られている言葉も、そのように感じます。同性のビーに対する愛情を向けてもそれが叶わないエマニエルの存在は少し切ないですね…。

エマニエル夫人を演じるシルヴィア・クリステルの美しい顔立ちやスタイルは、女性が見ても見とれてしまうほど魅力的です。初めは少し初々しいエマニエルが徐々に成熟した色気を醸し出していく様子など、エマニエルの美しさに心を奪われた作品でした!ポルノだからと抵抗している方にも、是非おすすめしたい作品です。

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