福岡アジア美術館では、4月27日(土)~6月16日(日)の期間、「谷川俊太郎 絵本★百貨展」を開催している。

同展は、1960年代から現在に至るまで、絵と言葉による表現に挑む詩人・谷川俊太郎氏の絵本の世界を、子どもから大人まで楽しめる展覧会だ。

約20冊の絵本をさまざまな展示方法で紹介

谷川俊太郎氏の絵本の視覚表現は、イラストや絵画だけでなく写真やコラージュを用いるなど多種多様。

また、「言葉あそび」や「オノマトペ」、世界を知る手がかりとなる「認識絵本」のほか、「ナンセンス」「戦争」「死」など、コンセプトや取り上げるテーマもさまざまだ。

東京会場 展示⾵景(撮影:⾼橋マナミ氏)

東京会場 展示⾵景(撮影:⾼橋マナミ氏)

「谷川俊太郎 絵本★百貨展」では、約20冊の絵本を取り上げ、多彩なクリエイターとともに、絵本の原画、絵や言葉が動き出す映像、朗読や音、巨大な絵巻や書き下ろしのインスタレーション作品などを展示している。


紹介する絵本は、『まるのおうさま』(絵・粟津潔氏/福音館書店/1971年)や、


『もこ もこもこ』(絵・元永定正氏/文研出版/1977年)、


『おならうた』(絵・飯野和好氏/絵本館/2006年)、


『かないくん』(絵・松本大洋氏/ほぼ日/2014年)など。

東京会場 展示⾵景(撮影:⾼橋マナミ氏)

東京会場 展示⾵景(撮影:⾼橋マナミ氏)

こうしたバラエティ豊かな絵本を紹介する場として、同展は「百貨展」の名が付けられた。

グッズや書籍、全作を網羅した図録を販売


会場内特設ショップでは、同展オリジナルグッズや書籍をバリエーション豊かに取り扱う。



谷川俊太郎氏の言葉を生活の中で身近に感じられるアイテムや、絵本の言葉と絵を合わせて楽しめるユニークなアイテムが登場する。


また、1956年に当時20代の谷川氏が自費出版した『絵本』から2023年の最新作『ここはおうち』まで、全172作を豊富なビジュアルとともに紹介する図録『谷川俊太郎絵本★百貨典』4,400円(税込)も販売。

谷川俊太郎氏にとって思い出深い作品やロングセラー作品、絵本業界に新風を吹き込んだ金字塔的作品について、谷川俊太郎氏への大量のインタビューも収録している。なお、特設ショップのみの入場はできない。

お得なチケットも用意

同展の観覧料は、一般1,600円、高大生1,200円、小中学生700円で、未就学児は無料。チケットは、ARTNEチケットオンライン、ローソンチケット(Lコード84030)、セブンチケットなどで販売している。

また、お得なチケットとして、5月10⽇(金)~6月1⽇(土)の毎週金・土曜日の18時以降に使える「ナイトミュージアムチケット」もある(入館は19時30分まで)。価格は、一般1,100円で、ローソンチケットのみで購入可能だ。

さらに、5月の毎週火曜日は、未就学児と来場の人を対象に、当日一般料金から200円を割引する「こどもといっしょに鑑賞デー」を実施。当日券売所でチケットを購入しよう。